天然木が使用されている家具の魅力とお手入れ

1)自然な印象を求めるならオークが最適

一本の迫力がある原木から家具の形状を元にして切り出したり角材を得た上で乾燥や製材を施した木材を天然木と呼び、様々な特徴がある中で最も顕著なのが経年変化が楽しめる事です。

共に年月を過ごしていくと色合いと共に質感に至るまで変化が見られるようになりますし、丁寧にケアをしながら向き合っていくと唯一無二の愛着が湧きます。

他にも木本来の香りが楽しめるなどの魅力も味わえる天然木は使用する木の種類によって風合いが異なり、自然な印象を求めているのならオークが最適です。

オークは自然な印象だからこそ、室内のインテリアの雰囲気がどのようなスタイルであっても対応させられますし、古くから今日と同じように家具として使用されてきた上に、ウイスキーやワインを入れる樽にも使われてきています。

直線的な木目が多いですが、その中に虎斑という模様が浮かんで見えるのが特徴的であり、シンプルでありながらも個性が感じられる様子です。

色が濃すぎる事なく落ち着きが感じられるからこそ、使用するファブリックのカラーに左右されないのでファブリックを選ぶ楽しみも味わえますし、堅さが堅くて耐久性にも長けているのでソファや椅子と相性が良いです。

チークは深みが強く感じられる赤褐色が特徴的で、19世紀から20世紀の初めまでは家具のみに限らず船を造るための材料としても重宝された歴史があります。

今日では希少性が高くなっているチークは木目が整っていて美しさが感じられるので、使用した物が室内の空間に1つあるだけで全体の印象が気品になります。

一見した時に取り分けて重厚感が強く感じられるウォールナットは見た目に限らず実際に耐久性が高く、様々な物を常に載せて使用する事を想定したテーブルに良いです。

ウォールナットは見た目の重厚感からテーブルに使用される際には脚の部分に鉄が採用される事が多く、無機質な鉄の風合いも相まってますます重厚感が高まります。

そして耐久性が高いが故に多くのお皿やマグカップ、家電製品などを常に置き続けるキッチンボードとしても使用される事が多く、キッチンボードに使用する場合にはウレタン塗装を行う事により、室内でも湿度が高くなりやすいキッチンでも安心して使えます。

 

2)製品に取り入れられている天然木の種類

オークよりも明るい色合いで穏やかさが感じられるのがアルダーで、目にした時に優しく見えるので長い時間にわたり目を向け続けるデスクに使用すると目が疲れにくくなり、ベッドルームに採用すると視覚的に刺激にならないため落ち着いて眠りにつけます。

また、天然木の中でも使用した製品を取り扱いしているブランドや販売店が多いのがパイン材であり、白色が強めに感じられる明るいカラーに特有の木目が入っているのが特徴的です。

このように様々な色合いが存在している天然木の中でも特に赤みが強いのがチェリーという種類で、製品化されて間もない段階はチェリーのように赤色が顕著ですが、年月が過ぎていくほどに色が濃くなりつつ艶も現れます。

チェリーのように色がはっきりとしているという特徴があるのがアカシアですが、元来白色が強いアカシアはブラッシングを施しつつ木目が目立つようにした後にホワイトウォッシュという加工を行うと、カジュアルさが際立つ白さにさせられます。

さらに、天然木の木目の美しさに魅了され木目の存分に味わいたいのなら、木目が細かい木目が特徴のメープル材を選ぶと優しく寄り添ってくれる家具になります。

このような天然木で仕上げられている家具の経年変化を楽しみながらいつまでも使い続けていくには、定期的にケアを施してあげる事が大切です。

 

3)天然木のケアーの仕方

ケアを施す時に必要なのは240と320のサンドペーパーやウエス、オイルやタオルといった気軽に用意できる物ばかりなのですぐにケアが行えますし容易に継続可能です。

作業を行う前段階ではサンドペーパーを使用して表面上をしっかりと綺麗にする事がポイントなのですが、理由は表面上をできるだけ綺麗にしておいた方がその後のオイルが塗布しやすいためです。

ウエスに適量のオイルを染み込ませた後、表面の全体にまんべんなく塗り拡げていきますが、塗り拡げる時にはできるだけ薄めに塗っていくようにしつつ、側面も忘れないようにしましょう。

塗布した後は1時間から2時間待機し、1時間から2時間が経過した後は表面上に浮き出てきた余分なオイルを拭き取ります。

余分なオイルを拭き取る事により斑が発生せずにオイルを塗布する事ができるので、浮き出てきたオイルはきっちりと拭き取るようにし、拭き取った後は12時間そのままにしておきます。

こういったケアを定期的に行いつつ、毎日行った方が良いのが表面上を乾いた布で乾拭きする事であり、乾拭きを行えば埃が除去されて元来の風合いや触り心地が戻ります。

加えて、結露しているグラスなどは直接家具の上に置かないようにしたり、湿度が低くなってきていると感じられたら加湿器を使って加湿をすると割れてしまう事が予防できます。

参考:天然木化粧繊維板とは

最終更新日 2025年7月9日 by arhif