
教えて関井さん!具体的な証券会社の業務とは
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証券会社の仕事で代表的なのは株式の売買の取り次ぎです。
株式売買の仲介を行う業務は一般的にブローカー業務と呼ばれています。
ブローカー業務以外にもディーラー業務やアンダーライティング業務などが存在します。
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関井圭一
野村證券|株・投資信託・債券・FX・NISA・iDeCo・積立投資
目次
関井圭一さんが教える手数料について
利用者が証券会社に支払う手数料などの費用は売買に関するものだけではありません。
投資信託を購入した場合には信託報酬が必要です。
信用取引を行った場合には金利や貸株料を支払うことになります。
様々な業務を通して手数料や報酬を受け取ることで営業を行っています。
有価証券に関する主な業務
株式など有価証券に関する主な業務にはブローカー業務の他にもディーラー業務よアンダーライティング業務、セリング業務があります。
またそれらに加えてアセットマネジメント業務を行っている会社も存在します。
ブローカー業務では顧客の注文を仲介して委託売買を行い手数料を得ます。
ディーラー業務では自社の資産を運用して収益をあげます。
アンダーライティング業務では新規に発行される有価証券を引き受け販売します。
セリング業務は買い手の募集と売り出し、アセットマネジメント業務は顧客の資産の管理と運用を行います。
ブローカー業務
様々な業務のうち最も代表的なのはブローカー業務です。
投資家が株式を売買するため行う注文を証券取引所に取り次ぐ業務で、売買注文を仲介して委託手数料を受け取ることになります。
売買注文の仲介は代表的な業務なので、委託手数料は大きな収入源です。
証券取引所で仲介できる業者は、各証券取引所の会員となっているものに限られます。
そのため業者によって取り扱える証券取引所に違いが存在します。
ディーラー業務
ディーラー業務では自社のために株式を売買して収益を得ます。
顧客の売買注文を仲介するだけでなく、自社の資金で株式や債券の取引も行っています。
巨大な資金力を持つ業者が自社の資金で取引を行うと株式や債券の売買が活発になります。
市場の流動性が高まることで、個人投資家も取引相手を見つけやすくなるというメリットが存在します。
ディーラー業務には自己売買基準が定められているのが通常です。
自己売買基準を定めることで、業者がディーラー業務に資金を投入し過ぎて経営状態が不安定になることを防ぎます。
また顧客である一般的な投資家との利害の衝突も回避できます。
アンダーライティング業務
アンダーライティング業務は、新規に発行される株式や債券などの有価証券を引き受け販売することで企業の資金調達を助けます。
業者自身が企業から有価証券を買い、一般的な投資家に販売する業務です。
自社で有価証券を購入するので売れ残った場合には業者自身が引き取る必要があります。
アンダーライティング業務では有価証券を新規に発行する企業から行へ手数料が支払われます。
企業は手数料を支払う必要がありますが、確実に有価証券発行による資金調達が可能になるというメリットが存在します。
アンダーライティング業務では引き受けた有価証券が売れ残るリスクが存在します。
そのため第一種金融商品取引業者のみが業務を扱うことができます。
有価証券の発行総数が大きい場合には、リスクを回避するために複数の証券会社により引き受けを行うシンジケート団が結成されることもあります。
未上場企業が新たに証券取引所に上場して売り出す株式を新規公開株と呼びます。
新規公開株が発行される場合には、シンジケート団による引き受けが行われることがあります。
セリング業務とアンダーライティング業務の違い
セリング業務はアンダーライティング業務と似ていますが様々な違いが存在します。
まずこの業務では証券会社自身が有価証券を購入するわけではないので、売れ残っても引き取る必要はありません。
セリング業務はディストリビューター業務とも呼ばれており、株式や投資信託などを不特定多数の投資家にアピールして販売します。
有価証券の発行元やアンダーライティング業務を請け負った証券会社から委託を受けて、引き受ける投資家の募集と販売を行います。
アンダーライティング業務のように売れ残るリスクがない点が大きな特徴です。
アセットマネジメント業務
アセットマネジメント業務は顧客の資産を管理・運用して安定収入を得ます。
近年では多くの業者が顧客の資産運用に関するコンサルティングや資産管理を行うようになってきました。
一般的に個別的な有価証券の取引よりも、投資信託の方が長期的な利益を見込むことができます。
投資信託とは資産運用の専門家に運用を委託する投資商品です。
不特定多数の投資家から集めた多額の資金をファンドマネージャーと呼ばれる専門家が株式や債券などに投資します。
アセットマネジメント業務には証券会社にとって長期的に安定した収入が得られるというメリットがあります。
まとめ
一方ブローカー業務における有価証券の取引は単発的で、近年では各社の手数料が下がってるという事情が存在します。
そのため各業者ではブローカー業務よりもアセットマネジメント業務に力を入れるようになってきました。
投資信託を販売するために積極的なキャッシュバックキャンペーンなども行われています。
最終更新日 2025年7月9日 by arhif